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愛猫との別れに寄り添うために         ドライアイスでゆっくり見送る安置方法と安置期間

愛する猫を失ったとき、最期のお別れの時間はどれほど大切かは言葉で言い尽くせません。
火葬までの時間、遺体をできるだけ清らかな状態で保ってあげたい。
そんな思いを抱える飼い主様のために、ドライアイスを使った正しい方法と注意点を、実用的にまとめました。

目次(例)

  1. なぜドライアイスを使うのか?
  2. 猫の体格や安置期間に合わせて選べるセット
  3. 猫の遺体を安置する前にやること
  4. ドライアイスを使った安置手順
  5. ドライアイス使用時の注意点
  6. 緊急時・代替策
  7. 心を込めたお見送りの工夫
  8. まとめ・お願い

1. なぜドライアイスを使うのか?

  • ドライアイスは固体の二酸化炭素で、温度は約 78.5 ℃ に達します。
  • 通常の氷や保冷剤と違い、溶けて液体にならず気体化するため、遺体が水に濡れてしまうリスクが低いという利点があります。
  • 特に夏場など、気温が高く腐敗が進みやすい環境下では、ドライアイスによる冷却力が非常に有効とされています。
  • 一方で、取り扱いを誤ると凍傷や酸欠の危険もあるため、慎重に使う必要があります。

2. 猫の体格や安置期間に合わせて選べるセット

愛猫の体格や安置する日数に合わせて、「棺のサイズ」 と 「ドライアイスの量」 を選ぶことができます。弊社(ドライアイス販売店アイスライン)のペット安置カテゴリでは、棺は「小」「大」の2種類が用意されており、ドライアイス量も複数セットが掲載されています。

🐾 子猫、雌の成猫用(棺:小サイズ)

小さな体の猫ちゃんにちょうど良いサイズのセットです。
専用の小型棺に加え、冷却力をしっかり確保できるよう ドライアイス約10kg(2.5kg×4枚) が付属しています。

  • セット内容:小型棺・ドライアイス10kg(2.5kg×4枚)・敷布団
  • 棺の大きさ:44.5cm×27cm×21cm 
  • ドライアイスの大きさ:約24cm × 約12cm × 約6cm x 4個 
  • 安置可能期間:約2日

https://www.dry-ice.jp/view/item/000000000023?category_page_id=ct5

🐾 成猫用(棺:大サイズ)

雄の成猫や体格のしっかりした猫ちゃんには、ゆとりある大サイズを。
ドライアイス10kg(2.5kg×4枚) が付属し、内臓部や体全体をしっかり冷却できます。

  • セット内容:大型棺・ドライアイス10kg(2.5kg×4枚)・敷布団
  • 棺の大きさ:68.5cm×36cm×25cm
  • ドライアイスの大きさ:約24cm × 約12cm × 約6cm x 4個 
  • 安置可能期間: 約2日

https://www.dry-ice.jp/view/item/000000000026

ドライアイス使用量の目安

長期間の安置の場合、ドライアイスは時間とともに昇華(気化)して少なくなるため、安置期間に合わせて補充が必要です。     

また、棺内をしっかり冷却するためには、お腹の下や胸のあたりに配置することが効果的です。
必要に応じて、追加のドライアイス(単品販売)もあわせてご利用ください。

https://www.dry-ice.jp/view/category/ct5

3. 猫の遺体を安置する前にやること

ドライアイスを使う前に、以下の準備を丁寧に行うと、より美しく安置できます:

  1. 遺体を清める
    やわらかく絞った清潔なタオルなどで、顔や体全体をやさしく拭いてあげます。遺体から体液の滲みがある場合は、ガーゼや脱脂綿で吸収してあげてもよいでしょう。
  2. 目や口を閉じる
    目を閉じていない場合は、そっとまぶたを閉じてあげたり、ガーゼで覆ってあげると、安置したときの印象が穏やかになります。
  3. 四肢の配置
    四肢や尻尾が自然な位置になるよう、無理なく整えてあげます。
  4. 安置容器(棺、箱など)の準備
    段ボールや木箱でも構いませんが、底にペットシートやビニールを重ね、給水性のあるタオルや布を敷いておくと、体液の流出を抑えられます。
    外気が直接当たらないように、箱を覆う布やタオルも用意しておくとよいでしょう。
  5. 換気と室温の管理
    安置中は密閉しすぎないようにし、適度な換気を確保します。室温が高すぎると冷却効果が落ちるため、冷房で20〜25 ℃程度に保つのが望ましい環境です。

4. ドライアイスを使った安置手順

以下は、猫を対象とした安置手順の一例です:

  1. ドライアイスを新聞紙や厚めの紙、布で包む(直接触れないように)
  2. 安置容器(棺など)に遺体をそっと入れる
  3. お腹・腰・胸元あたりにドライアイスを配置する(腐敗は内臓付近から進むため)
  4. ドライアイスを底部や縁にも配置する(冷気は下に下がる性質があるため)
  5. 遺体の上にタオルや布をかけて、冷気が逃げにくいように覆う
  6. 容器のフタをゆるく閉める(完全密閉は避け、二酸化炭素がこもらないよう隙間を確保する)

5. ドライアイス使用時の注意点

ドライアイスは強力な冷却効果を持ちますが、その反面、以下の点に注意が必要です:

  • 素手で触らないこと
    凍傷の危険があります。乾いた軍手や厚手の手袋を必ず使用してください。
  • 過剰な冷却に注意
    特に小さな猫に対してドライアイスを入れすぎると、遺体が極端に硬くなったり、組織が壊れる恐れがあります。適量を守りましょう。
  • 密閉しすぎないこと
    ドライアイスが気化して二酸化炭素ガスになるため、密閉状態ではガスがこもり、酸欠リスクが生じます。十分な空気の流れを確保してください。
  • 定期点検と補充
    ドライアイスは徐々に昇華(気化)して減っていきます。安置中は定期的にドライアイスの残量をチェックし、必要に応じて追加補充を行いましょう。
  • 換気管理
    使用中は定期的な換気を必ず行ってください。特に子どもや他のペットがいる環境では注意が必要です。
  • 火葬業者の対応確認
    使用した棺や添え物(装飾品・金属部品など)が火葬炉で使えない可能性があるため、事前に火葬業者に確認しておくと安心です。

6. 緊急時・代替策

もしドライアイスをすぐに入手できない場合は、以下のような代替策もあります。

  • 保冷剤(凍らせた保冷パック)
    強冷タイプの保冷剤を複数使用して、定期的に交換することで短期間は安置が可能です。
  • 氷+冷蔵庫(条件に注意)
    ご遺体を冷蔵庫に入れるか、氷を当てる方法もありますが、冷蔵庫内の衛生管理や霜・乾燥への対応が必要です。
  • ペット葬儀業者への一時預かりを相談
    ご自宅での安置が難しい場合、葬儀業者に一時的に遺体を預かってもらえるケースもあります。

7. 心を込めたお見送りの工夫

冷却以外にも、最後の時間を穏やかに過ごすための工夫をいくつかご紹介します。

  • 生前好きだったおもちゃや小物(布製のものなど、火葬可能なもの)をそっと棺に添える
  • 香りの穏やかな花(小さなドライフラワーなど)を棺に添える
  • 棺の内側やまわりに手書きメッセージカードをしのばせる
  • 静かな音楽を流したり、思い出の写真をそばに置く
  • 安置中はできるだけ静かな環境を保ち、愛猫との最期の時間をゆっくり過ごす

ただし、装飾物や素材は火葬対応を確認した上で使うよう注意しましょう。

8. まとめ・お願い

猫の最期を見送る過程は、悲しみや戸惑いで心が揺さぶられる時間です。しかし、適切な安置を行うことで、ご遺体をできるだけ穏やかな状態で保ち、最後のお別れを清らかに迎えることができます。

本記事でご紹介した方法をもとに、ドライアイス付きの安置セットをご活用いただければ、初めての方でも比較的安心して準備を進められるかと思います。

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